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北里大学:医薬部外品および雑貨の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活化効果について -- 北里大学(4月17日)

2020年04月20日
 北里大学大村智記念研究所 ウイルス感染制御学研究室I 片山和彦教授らの研究グループは、市場に流通している医薬部外品・雑貨のうち、主にエタノール、界面活性剤成分を含有し、新型コロナウイルスの消毒効果が期待できる市販製品を対象に、新型コロナウイルス不活化効果を有する可能性について、試験管内でのウイルス不活化評価を実施したので報告する。

■研究の背景
 新型コロナウイルスの消毒方法は、厚生労働省、国立感染症研究所などを通じて情報が提供されている*1*2*3。 しかし、一般に市場に流通している市販製品(医薬部外品・雑貨)にかかる不活化効果に関する情報は少ない。
 市場に流通している医薬部外品・雑貨のうち、主にエタノール、界面活性剤成分を含有し、新型コロナウイルスの消毒効果が期待できる市販製品を対象に、新型コロナウイルス不活化効果を有する可能性について、試験管内でのウイルス不活化評価を実施したのでその結果を報告する。
 市販の医薬部外品および雑貨については、十分な供給体制を確保可能なこと、また海外での使用への対応が期待できることを考慮した。また本研究にて評価した製品の選定にあたっては、本研究結果の公開に異議を唱えないことを前提として国内複数企業へ製品サンプルの提供を要請し、同意が得られた企業の製品を使用した。製品評価は、北里大学大村智記念研究所ウイルス感染制御学I研究室にて実施した。

■まとめ
 エタノールは、50%以上の濃度であれば、接触時間1分間で十分なウイルス不活性化が可能だと考えられた。 不活化効果の確認された上記製品は、新型コロナウイルスの不活化に有効と考えられた。新型コロナウイルスの汚染が懸念される手指や硬質表面の洗浄の他、日常使用する衣類やリネン類の洗浄などに活用が期待できる。

■評価方法
 100万コピーウイルスRNA/μLのウイルス液3μLを27μLの試験対象液と混合し、常温で1分間または10分間接触させた。その後、混合した液が、試験に用いる細胞に影響を及ぼさないようにするため、細胞を培養に用いる培地で希釈(100倍希釈、1000倍希釈を試験)して添加し、6日間培養した。顕微鏡観察による細胞傷害性は毎日確認した。リアルタイムRT-PCRでのウイルス量の検出は0日目、3日目、6日目に実施した。細胞傷害が起こらず、リアルタイムRT-PCRでもウイルスRNA量の増加が確認されなかった試験対象液をウイルス不活化効果有りとした。
 ・使用した新型コロナウイルス株:2019-nCoV JPN/TY/WK-521 (国立感染症研究所)
 ・使用した細胞:Vero-E6/TMPRSS2 (JCRB細胞バンク)

 本研究は、新興・再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業・「新型コロナウイルスの増殖機構の理解と治療剤開発に関する研究」(研究代表・国立感染症研究所・竹田誠)研究参加者である片山和彦教授担当課題である「天然物ライブラリーからの抗新型コロナウイルス薬開発」の為に構築した抗ウイルス作用(ウイルス不活性化効果)を示す物質を選別するための評価システムを利用して実施した。



【見解・感想】

 本気で布マスク2枚を配布始めた政府、10万円現金給付で混乱陳謝。
日本の研究は素晴らしい、税金は今どこへ使うべきかではないかと思います。

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