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大阪大学:革新的酸化剤MA-T(R) が新型コロナウイルスを98%以上消毒することを実証 ~ 航空機やホテルで使われ、人類に夢のメタン酸化反応をもたらした除菌・消臭剤システムは感染防止にも高い有効性 -- 大阪大学

2020年05月11日

 【研究成果のポイント】
◆要時生成型二酸化塩素水溶液※1(MA-T(R) ※2)が新型コロナウイルスを98%以上消毒できることを実証。
◆MA-T(R)は、株式会社エースネットが開発した除菌・消臭剤のシステムで、日本のほぼ全ての航空機のほか、多くのホテルでも利用されている。2015年に大阪大学の研究によって、反応すべき菌やウイルスが存在する時にのみ、必要な量だけ二酸化塩素の成分を水の中で生成する「要時生成型二酸化塩素水溶液」であることが明らかに。
◆これまでにMA-T(R) は、SARSコロナウイルス、MERSコロナウイルスにも有効であることを実証済。
◆新型コロナウイルス感染症の治療にあたる医学部附属病院や、医療従事者の子どもを預かる学内保育園にMA-T(R) を用いて感染から守るほか、マスクや防護服の除菌を行うことで医療崩壊を防ぐ手立てに。
◆大阪大学では医療現場等を守る取組のほか、大きな可能性を秘めるMA-T(R) に関連する様々な事業をOI機構やOPERA※3 を通じて展開していく。

◎概要
 大阪大学では、革新的酸化剤である「要時生成型二酸化塩素水溶液(MA-T(R) )」のメカニズム解明・応用化研究を進め、昨年9月から独立研究開発法人科学技術振興機構(JST)研究成果展開事業産学共創プラットフォーム共同研究推進プログラム(OPERA/代表:井上豪 薬学研究科教授 )によって実用化研究を進めています。
 このたび、研究グループはMA-T(R) が新型コロナウイルスに対しても1分間の接触試験で有効に消毒できることを確認しました(図1)。詳細な消毒の効果は、今後の実験においてさらに検証される予定です。
 MA-T(R) は、株式会社エースネットが17年の歳月をかけて開発した除菌・消臭剤のシステムで、ANA、JAL、PEACHなど日本のほぼ全ての航空機で採用され、多くのホテルでも利用されています。羽田国際線ターミナルの100ヵ所以上のトイレでは除菌・消臭を目的に噴霧も行われています。
 これまでに、MA-T(R) の消毒効果については、0.01%含む水溶液が、2002年、2012年にそれぞれ流行したSARSコロナウイルスおよびMERSコロナウイルスに対して有効に消毒できることが同じく松浦教授によって実証されていました。
 新型コロナウイルスに対しての効果も明らかとなり、医療現場における二次感染の防止のほか、マスクや防御服に対しても消毒して直ぐに使うことのできる液剤として役立つことが期待されます。

◎MA-T(R) の大きな可能性(メカニズム解明、応用、実用研究)
 MA-T(R) の除菌・消臭効果に関する化学的なメカニズム解明については、大阪大学先導的学際研究機構創薬サイエンス部門(部門長:土井健史 薬学研究科・教授)で行われてきました。亜塩素酸イオンを主成分とするMA-T(R) は、反応すべき菌やウイルスが存在する時にのみ、有効成分である二酸化塩素を必要な量だけ「水の中」で生成するという「要時生成型二酸化塩素水溶液」であることも明らかにしたほか、この化学的性質を活用し、21世紀のドリーム反応と考えられてきたメタンの酸化反応の発見にも至っています。
 昨年9月にはOPERAにも採択されました。MA-T(R) の主成分であり、欧米の飲料水にも含まれている亜塩素酸イオンを、
(1)強く活性化すれば、新しい化学反応を発見できるだけでなく、
(2)中程度に活性化すれば、新たな高分子材料が開発でき、
(3)弱く活性化すれば、安全かつ有効な空間除菌のためのプロトコルの開発が可能になると考え、
MA-T(R) の安全性や安定性に関する化学的知見を集積しています。なお、化学方面の応用化研究でも企業導出に繋がる研究は、時期を同じくして設立された大阪大学オープンイノベーション機構(OI機構/機構長:金田安史 統括理事)と連携しているところです。



【見解・感想】

 医療現場における二次感染の防止のほか、マスクや防御服に対しても消毒して直ぐに使うことのできる液剤として役立つことが期待されるそうです。

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