タイトル決めテクニックの基本6ヶ条。WEB屋が知っておくべき最低限のこと。
ブログやWEBサイトでコンテンツも充実し、さらにSEO対策を行っているけど、アクセス数が思うように伸びないことはありませんか?
そのような場合、タイトル(キャッチコピー)の改善を考えてみてはいかがでしょうか。
タイトルはSEO対策で最重要ポイントの1つにあげられますが、SEO以外の観点から見ても、とっても重要だったりします。
なぜならば、タイトルは最も露出の高い部分であり、人々はタイトルだけを見て、クリックするかどうか判断する傾向があるからです。
例えば、検索エンジン(google, Yahoo)の検索結果に表示されるのはタイトルであり、
ソーシャルネットの代表格「Twitter」もタイトルを引用してツイート(情報発信)され、
さらに爆発的なアクセスが期待できる「はてぶ」もタイトルがホッテントリーの一覧に表示されます。
しかし、無限に増殖し氾濫し続けるWEBページの中で、人々にコンテンツを見てもらえるのは、ほんの限られたごく一部のページだけというのが現状です。
コンテンツがどんなに革新的で魅力があっても、人が見てくれなければ(使ってくれなければ)、なんの価値も無いサイトになってしまいます。
そこで今回は、どんなタイトルであれば、人々を自分のサイト(ブログ記事)へ誘導することができるか、まとめてみたいと思います。
まず、タイトルの役目は「コンテンツを見てもらう」この1点にしぼられます。
タイトルに興味を持ち「続きを読みたい」「使ってみたい」と思わせる。
これがタイトルの最重要課題です。
これをふまえつつ、以下をご覧いただければ幸いです。
●1.感情を刺激する
経済学で人は合理的に行動する生き物だと仮定されていますが、実際には感情で行動する生き物だと言われています。
例えば、生活費は1円でもケチろうとするが、娯楽や遊びになるとつい財布のヒモが緩んでしまうといったことは、誰にでもあるのではないでしょうか。
合理的に考えれば生活費の1円も娯楽の1円も同じ価値であるはずなのに、その時の感情によってお金の価値が変わったりします。
このように、人は感情で動く生き物であるがゆえに、感情を刺激するタイトルであれば注目される可能性は飛躍的に高くなります。
WEBに限らずチラシや雑誌、フリーペーパーなどの広告でよく新製品やお店の紹介を目にします。
よくよく見てみると、その多くがサービスや商品の機能を前面に押し出したタイトル(キャッチコピー)となっているのに気がつきます。
Before)車のカスタム専門店!最新エアロ、社外パーツ他!
After )車のカスタム専門店!街乗りの注目度が変わります!
Beforeは機能(お店のサービス内容)をタイトルにしていますが、Afterは感情(どんな未来が待っているか)をタイトルにしています。
例にした車のカスタムをしたいと言う人達は、目立ちたいという感情(ニーズ)が根本にある人が多いと思われます。
その感情を刺激するタイトルにすることで、アピール効果は高まります。
●2.権威を振りかざす
人は語っている内容よりも、「誰が語っているか」を重要視します。
例えば以下の場合、どちらのタイトルに説得力あると思いますか?
・大学教授が語る!日本の経済はあと5年で破綻する
・豆腐屋が語る! 日本の経済はあと5年で破綻する
おそらく多くの人は大学教授のほうが説得力があると感じるのではないでしょうか。
ただ、大学教授などの権威ある人に記事を書いてもらったり、商品のお墨付きをもらったりすることはなかなかできないかと思います。
そんな場合、ちょっとした工夫で権威ある専門家を作り上げることができます。
・豆腐屋を18年繁盛させ続けた店主が語る!日本の経済はあと5年で破綻する
・経済本300冊を読破!日本の経済はあと5年で破綻する
どうでしょうか?タイトルの説得力が増したと思いませんか?
●3.自分に関係があると思わせる
人は、自分に関係すると思われるタイトルに自然と目が行きます。
ではどうすれば自分に関係があると思ってもらえるか?
それには、大勢に語りかけるタイトルではなく、特定の人達に語りかけるタイトルにすることです。
Before)自動車保険をお考えのあなたに
After )初めて買った車の自動車保険をお考えのあなたに
いかがでしょうか?
初めて車を買ったまたは、買う予定の人は「After」のタイトルのほうへ目が行くと思います。
ただ、「After」のタイトルは初めて車を買った人にターゲットが限定されてしまうため、母数が多い「Before」のタイトルのほうが効果的ではと思われるかもしれません。
しかし、「Before」のタイトルでは自分に関係があると思ってもらいにくいため、結果的には「After」のタイトルより注目されることが少ないのが現状です。
また、ターゲットの母数を減らすことなく、「After」を作り出すこともできます。
・自動車免許をお持ちで、自動車保険をお考えのあなたに
「自動車免許をお持ち」によってターゲットを絞っていますが、自動車保険を探している人は必ず自動車免許を持っているのでターゲットの母数は変わりません。
極端な例でしたがちょっとした工夫で、母数を変えることなく、自分に関係するタイトルだと思ってもらうことができます。
●4.希少性をアピールする
人は、数または日時限定など滅多に手に入らない条件が提示されると、必要が無いものでも欲しくなってしまいます。
(特に日本人はその傾向が強いと言われている)
日本各地で商品、サービスを問わず、希少性を利用した販促は行われています。
それだけ、確実に効果が見込める方法だといえるかもしれません。
一般的には数量、日時などを限定する方法ですが、ちょっとした工夫で少し違った価値ある限定を演出することができます。
Before)30歳になるあなたのバースデー
After )人生に一度きり!30歳になるあなたのバースデー
●5.脅す
人は、利益と損失が同額である場合、利益で受ける効用より、損失から受ける苦痛のほうがはるかに大きいと言われています。
そのため、損失から逃れたいといった傾向があります。
(心理学用語で「損失回避」)
Before)あなたの人生を豊かにする5ヶ条
After )あなたの人生を破滅させる5ヶ条
多くの人が「After」のほうに目が行くのではないでしょうか。
「脅す」というのはあまりいい気分のしないものですが、それでも多くの広告に利用されている手法です。
それだけ効果が実証されている証拠だといえます。
●6.ストーリー
タイトルをストーリー形式にすると、人の感情を動かし、記憶に残りやすくする効果が期待でします。
また、人には答えを知らずに中断されたものを、探そうとする潜在意識があります。
(心理学用語で「ザイガニック効果」)
Before)年収1000万を稼ぐ
After )元ニートが年収1000万を稼ぐまでに、立ちはだかった社会の偏見
どうでしょうか?
ストーリー形式にした「After」のほうが、続きを読みたいと思いませんか。
タイトルをストーリー形式にする場合、1つのテクニックがあります。
具体的には以下の3要素をタイトルに入れることです。
①欠落した主人公(元ニート)
②困難な目標に向かって(年収1000万)
③障害や敵対するものに立ち向かっていく(社会の偏見)
これらは、世界共通の「感動のツボ」と言われています。
映画、ドラマ、本などで、昔から現在まで最も使われている「感動のツボ」ですが、それだけ人々を惹きつける効果があります。
いかがでしたでしょうか。
もし、タイトルの付けかた(キャッチコピー)に興味をお持ちになった方がいましたら、以下の本を読むことをオススメします。
キャッチコピーの基本と、いかに人が広告に踊らされているかがよくわかります。
プロパガンダ―広告・政治宣伝のからくりを見抜く
経済は感情で動く
キャッチコピー力の基本
予想どおりに不合理―行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」
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