OSの歴史(MicroSoft編)

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ぐっじょぶです。
ここ数十年でPCのスペックやOSの進化など目まぐるしい発展をしてきました。
先日も若い子と話す機会がありましたが、最近のOSしかさわった事が無いようでした。
そこで、今使っているOSがどのような進化をしてきたのか振り返ってみようと思います。
全てを網羅するのは大変ですので、何回かに区切っていこうと思います。
今回はなじみのあるマイクロソフト製のOS(DOS/V機用)からいきたいと思います。

1.MS-DOS

正式名称が「MS-DOS」で、「マイクロソフトのDOS(ディスクオペレーティングシステム)」(Microsoft Disk Operating System)という
OSです。
バージョン1は、1981年8つきに発売され、最終バージョンは(単体で販売されている物としては)6になります。
ユーザーインターフェースはCUI(キャラクタユーザインタフェース)で、何をするにもコマンドを叩かなくてはいけませんでした。
しかも今のOSとは違い、シングルタスクで一つ命令を実行すれば、命令を実行が終了するまで何もできない状態でした。
MS DOSとは別にIBM PC様のOSの「PC DOS」という物も開発しており、バージョン5までは両者は互換性を持っていました。
MS DOSは各社の独自仕様のアーキテクチャに移植されましたが、アーキテクチャが異なる機種間ではアプリケーションの互換性は
ほとんどなかったようです。
アプリケーションの互換性がない原因ですがMS DOSは画面描写に関わるAPIを持っていないため、結局画面描写に関わる部分は
直接ハードウェアに命令を書かなければならず、機種に依存してしまうためでした。
現在のOSでも名残は残っており、「MS DOSプロンプト(コマンドプロンプト)」と言う形で残っています。

2.Windows系

・Windows1.0,Windows2.0
Windows1.0は1986年12月に、Windows2.0は1987年11月に販売が開始されました。
Windowsではありますが、現在のWindowsとは違い、「ウィンドウを重ね合わせて利用する」ということができず不評であったようです。
あまり情報がないので詳しくはかけませんでしたが、Windows1.0は発売から16年の間サポートが継続されていました。
(WindosXPは約12年半)

・Windows3系

MS-DOSを拡張する16ビットオペレーティング環境として、3.0は1991年、拡張版である3.1は1993年に発売が開始されました。
Windows3.0は新デザインのGUIを活用するOSへ進化しています。
しかも複数のタスクを同時実行できるマルチタスクが可能になりましたが、周辺機器の追加には一定の知識が要るなど
ハードルがまだまだ高い状態でした。

・Windows9X系

別製品であったMS-DOSとWindowsを統合し使いやすさと性能を向上させたコンシューマ向けOSです。
OSの種類としては
「Windows95」「Windows 98」「Windows 98 SE」「Windows Me」があります。
Windows95では、GUIの改善、ネットワーク機能の充実などWindows3.1からと比較すると大きく進化しており、
特にGUIは、この後にWindows4.0で採用され、Windows MeやWindows2000までほとんど変更がされないまま
継承されていきました。
Windows95は発売時、業界関係者や報道陣を中心に大騒ぎになり、この様子はテレビで報道され記憶に残っている方も
多いのではないでしょうか?
しかし、MS DOSとの互換性を保っているがゆえに安定性などがWindowsNT系に比べ低くなり、Windows Meを最後に
9X系の開発は終了しています。

・WindowsNT系

現在発売されているOS(WindowsXP,Windows7)などが属している系統になります。
MS-DOSを基に拡張・発展してきたWindows 9x系とは全く異なった構造をしています。
またWindows NT系の製品の特徴として、大きく分けてクライアント向けの製品とサーバ向けの製品の2種類存在します。
安定した動作を要求される業務用途をメインに考えて設計されており、Windows4.0まではマルチメディア用の機能や
ゲームAPIのDirectX、USBなどには対応していませんでした。
NT系の最初のバージョンは3.1で、3.1より以前のバージョンは存在しません。
これは以前より発売されていたWindows3.1と互換性があるため、3.1からスタートしたようです。
その後順調に進化を続け、4.0ではWindows95と同じGUIを採用したり、DirectXにも対応したりしています。
Windows2000までは、サーバー用とクライアント用の同一の製品名で発売された最後のWindowsになっており、これ以降は
サーバー用とクライアント用別々の名称が採用されています。

・近年のOS

WindowsXP
長年、9X系とNT系で平行され開発・販売が続いていましたが、開発側としては大きく負担になっていたり
また一般家庭向けでは9X系は安定度がNT系に比べ低いなど、問題になっていました。
そこでNT系の安定性・堅牢性、9X系のマルチメディア機能を統合させWindowsXPが開発されました。
WindowsXPは長年愛用されていましたが、2010年10月22日に販売が終了しています。
WindowsVista
当初はWindowsXPと次のメジャーアップグレードの中間に当たるマイナーアップグレードのバージョンで2003年にリリースとなる予定でしたが、
計画が変更になり、メジャーアップグレードの位置づけに上がったOSです。
しかし、コンピュータ ウイルスの大規模な感染を契機にWindowsVistaの開発が遅れ、最終的には2005年6月にベータ版が公開されました。
ユーザー インターフェイスにはWindows Aero を使用するなど見た目や、既存からの変更点も多いOSでした。
Windows7
現在主流となっているOSです。
なぜWindwos「7」なのかと言うと、Windows 1.0 / Windows 2.0 / Windows 3.x(および Windows NT 3.1)
/ 4.x(Windows 95、Windows 98、Windows Me、および Windows NT 4.0)/ 5.x(Windows 2000,Windows XP) / 6.0 (Windows Vista)
に続く7 番目のクライアント向けのメジャー リリースであることに由来しています。
様々な更新が行われていますが、なかでもWindows 7 Professional、Enterprise、Ultimateのみ無償になりますが「Windows XP Mode」として
Windows Virtual PC上で動作するWindows XP Professional SP3 の仮想マシン環境が提供されています。
サーバー用のOSも順調に発展を続け、Windows200以降では「Windows Server 2003」「Windows Server 2008」などが
販売されています。
Windws8のうわさもちらほら聞こえていたりしていますが、我々IT業界の人間としてはバージョンアップのたびに
頭を抱えています。
駆け足になってしまいましたが、OSの歴史について記載しました。
まだまだ他のOSもあります。
OSについて知りたい情報等ありましたら、twitter等からご意見頂ければと思います。