Google、世界の漁業活動を「Global Fishing Watch」で可視化

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Googleによると、世界の漁業は大きな転機を迎えているそうだ。海で取れた魚を主要タンパク源としている人は全世界で10億人以上いるが、現在の漁業は持続可能な水準を超える漁獲高で運営されているという。

 生息数がこの1世代で90%も減少した種類の魚があるのに対し、人口は増加の一途だ。そして、世界で取引される魚の5分の1は、密漁や不正行為で取られたものだとした。

 そこでGoogleは、漁業資源の保護に取り組むOceanaと、環境保護団体SkyTruthの協力を得て、全世界の海洋漁業活動を可視化するウェブサイト「Global Fishing Watch」(ベータ版)を開設した。

ウェブサイトを見るには、ユーザ登録が必要ですが誰でも見ることが出来るようです。

 

仕組みとしては、

「漁船の位置は、船舶自動識別装置(Automatic Identification System:AIS)の信号を数十機の人工衛星と数千カ所の地上局を介して得る。約20万隻から情報を取得するが、蓄積される位置情報は1日で2200万件を超えるという。そして、この膨大なデータを機械学習システムに解析させ、漁船の動きから漁船のタイプ、使用している漁具を判定する。」とのことで、Googleだからこそ出来る解析ではないでしょうか。

解析されたデータを利用して、より持続可能な漁業の発展が望まれます。

 

もちろん、消費者側も、漁獲しすぎない、漁の際にサンゴに傷をつけないなど、自然環境に大きな負荷をかけずに獲られた水産物に付与されるMSC(海洋管理協議会)の認証などを受けた水産物を選ぶことも大切ではないでしょうか。